【徹底解説!】損害保険会社のリアルな実態とは?

ビジネス

「損害保険会社の仕事ってどんなことやってるの…?」
「保険会社ってお給料高いって聞くけど、本当…?」

意外と知られていない損害保険会社の実態について解説していきます。
生命保険の営業はなんとなくイメージできる人がいるかもしれませんが、実は同じ保険業界でも生命保険会社とはやってることも内容も結構違う部分が多いんです。

損害保険会社の営業を5年間やってきた僕が、お堅い言葉をあまり使わずに損害保険会社の仕事をご紹介します。


損害保険会社のお仕事

損害保険会社のなかでも、仕事は大きく分けて以下3つのチャンネルがあります。

①営業部門
②損害サービス部門
③コーポレート部門

新入社員研修を受けたあとに、それぞれの部門への配属が決定します。
僕が入社した年は、全国転勤がある総合職が200名いました。(筋肉ゴリゴリのやつばっかりw)

営業部門

営業も細かく分けると3つのチャネルがあります。
単純に営業をかける対象で分けれています。

【チャネル別の営業対象】

Pチャネル:保険代理店や中小企業など
Dチャネル:車を販売しているディーラー
Cチャネル:めっちゃ大企業

僕が所属していたのP(パーソナル)チャネルでした。
簡単に言うと一番泥臭くて、何でも屋さんの部署です。地域密着型で単価の小さい案件を馬車馬のように取りに行く仕事w

毎日のように、大阪ミナミのスナックに付き合わされるような日々が待っているとは…(´;ω;`)ウッ

就活で聞いていたのは世界に股をかけたスーパーかっこいい営業。蓋を開けてみると、グローバル系のお仕事はC(コーポレート)チャネルのお仕事でしたw

生命保険の営業と大きく違うことは、損害保険は更新してもらうことがベースになっています。

もちろん新規案件を獲得する営業も大事ですが、他社商品に乗り換えられないようにアフターケアをしていくところに難しさがあったりします。

大口契約が他社に流れそうになる時は、心臓がいくつあっても足りないくらいの恐怖がありますね(-_-;)

全部解説すると日が暮れるので、この辺でやめておきます。

損害サービス部門

損害サービス部門は、事故対応を専門に扱う部門です。
事故が起こったときにコールセンターに電話をつなぐのですが、コールセンターレベルで扱えないような複雑な事案をさばきまくる部署です。

「何にも悪いことをしていないのにひたすらゴメンナサイっていうお仕事」です。つらい…(´;ω;`)ウッ…

弁護士沙汰になることも多々あります。
お金が絡むと人間がとても醜い存在になることを学べます。

ニュースになるレベルの大事故が、休み明けで会社に行くと自分の担当に割り振られてるっていう展開もあります(;^ω^)

意外と知られていませんが、損害保険の真価が問われるのは事故対応の良し悪しです。
事故対応をする部門が機能していないようなやっすーいネット保険に加入すると、いざというときに痛い目を見るので注意してください。

コーポレート部門

これはどの会社にもあるとは思うんですが、うちの会社に限っていうと頭のいい東大生たちが会社内部の中枢を操っている部署です。私大レベルだと基本的には入れません笑

皆さまから預かった保険料を運用している花形の部署もここにあります。
東大or京大の大学院卒のスーパーハイスペック魔人が活躍しています。

資産運用をする部門以外にも、損害保険商品の開発をしている部署もあります。
”迷い猫保険”や”ドローン保険”なんていうのも作ったりして、意外と面白い保険っていっぱいあるんですよ(^^♪


損害保険会社の給料事情

続いては、皆さんが大好きなお金の話をします。(ここからの話は僕の勤めていた会社のお話)

結論から言うと、
入社して普通に働いて入れば1,000万円は確実にもらえます。

極論、どんなに営業成績が悪くても社内評判が最悪でも15年勤めればもらえちゃいます。
僕の勤めていた会社だと、早い人だと20代後半で1,000万円の大台に乗ります

国内の損害保険会社は基本的には歩合制ではありません。
だから、どんなに優秀でどんなに昇進しても給料は1,600万円くらいが限界かなぁ…。

「あれっ?意外と稼いでなくね?」って思う方もいるかもしれません。

保険営業の世界で稼いでる連中は、外資系の生命保険営業なんかが多いかも。
歩合制で、完全実力世界なので1億円以上稼いでる人も結構います。
まぁ、アホみたいに厳しい世界なので飛び込むには相当の覚悟がいりますけどね…

一方で、僕の勤めていた会社は自分でやめる選択をしなければ1,000万円はずっともらえます。

スーパー最強なのは仕事はあまりしてないけど、会社にはずっといる出世ルートを外れてしまったおっちゃんたちですw(そういう人ほどめちゃくちゃ素敵で人間味あふれる人が多いというね)


就職活動でたくさん情報収集をしていても、実際に入社してみるとそのギャップに悲しむパターンってよくありますよね?

そういう点では、噂に聞いていた通りかそれ以上のお給料事情でしたね。


仕事の特徴

エンドレス全国転勤

総合職の社員は、定年を迎えるまでずっと全国転勤を繰り返します。
転勤のペースは3~4年に1回。年齢を重ねたら転勤も減るのかと思いましたが、エンドレスで転勤を繰り返します。場所は北海道から沖縄まですべてです。優秀すぎちゃうと海外まで飛ばされます笑

地域によっても仕事のやり方が結構変わってくるのも大きな特徴です。
いかにその地域に順応するかという能力も求められます。

結婚をして子供ができても、単身赴任を繰り返している男性社員が多いですね。
余談ですが、結婚はめちゃくちゃ早い人が多いです(取り残された)

スパルタな人事異動

全国転勤もそうなのですが、部署移動もかなりエグいです。
1つの部署で3、4年勤務してようやく仕事に慣れ始めたタイミングで、全く違う部署に送り込まれることが多くあります。
営業チャネルによってやっている仕事内容や扱う商品がかなり違ってくるので、異動するたびに膨大な勉強を一から始めなければなりません。

最近では、事故対応部門から営業部門への異動なども増えてきているようです。
考えただけで頭がパンクしそうです笑

一人あたりの業務量がえぐい

膨大な量の顧客を担当する営業社員が多いです。
うちの会社で暇そうにしている人は一人も見たことはなかったかも…。

事故対応の部署でも、一人当たりの社員が捌く案件の数は多いです。
こじれて長期案件になることもあり、年単位で時間がかかるケースもあります。

さらに保険商品は、法整備などによっても補償内容の改訂が繰り返されます。
ただでさえ無限にある保険商品ですが、毎週のように何かしらの保険商品の勉強会があるので理解が追いつかないことも多くありましたね。


おまけ

ここからは僕の勤めてた損害保険会社のユニーク風習をご紹介します。

・営業協力で300~500万円の新車を買わされる

自動車保険を扱っている関係で自動車メーカーとは切っても切り離せない関係です。
自動車メーカーへの営業協力として、車を購入したいという人を毎年ある一定以上の数を紹介しないといけないんです。

社員の家族とか知り合いなどで車を買いたいと考えている人がいたら、その人の情報を紹介してあげるというのが一般的な流れです。

ただし、意外と車を買う人がいない…!
というときに駆り出されるのが新入社員くんです。
自動車メーカーへの営業協力ノルマが達成できなさそうになると、新入社員に車を買わせてそのノルマを達成しようという頭の悪いことをしています。(一種の伝統的なw)

実際に、同期で8割くらいが車を買わされていました。(もちろん進んで買うやつもいる)
300~500万の新車で買う場合がほとんどなので、会社に借金をして買ってましたね笑

ちなみに、僕はひたすら知り合いからの車の購入情報をかき集めて回避しました(;’∀’)


まとめ

いかがだったでしょうか。
損害保険会社の仕事が少しでもイメージしてもらえましたでしょうか?

かなりハードな仕事だと思いますが、決して悪い仕事ではありませんでした。福利厚生は抜群に良いし、能力の高い社員もたくさん集まっています。
僕自身も、色々と勉強させてもらったのでとても感謝しています。

損害保険商品の説明がされている記事はたくさんありますが、意外と損害保険会社の実態って知らない人が多いんですよね~。

この記事を読んでも特にいいことは何もないと思いますが(それなら書くな!!)、こんな世界もあるんだなと思ってくれればそれだけで僕は嬉しいです笑

読んでいただき、ありがとうございました!(^^)/

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